一般財団法人「住宅生産振興財団」などが主催する今年度の「第18回住まいのまちなみコンクール」で、さいたま市緑区の「浦和美園E―フォレスト自治会」が「住まいのまちなみ賞」を受賞した。埼玉県内では4例目の受賞となる。
浦和美園E―フォレストは、同市が令和元年度まで「次世代自動車・スマートエネルギー特区」の指定を受けていた事業において、ポラスグループの中央住宅が平成28年から令和3年にかけ、脱炭素循環型街づくりプロジェクトとして、企画・開発した分譲地。ポラスグループが手掛けた分譲地としては初めての受賞となるという。
中央住宅は、3期の分譲ごとに入居者同士のコミュニケーション活動の実施を支援し、自治会の発足に際しても、同社が支援した。現在、全129世帯が自治会に加入している。
同地区では各戸が背中合わせになる敷地の一部を拠出し合い、デッドスペースになりがちな家の裏側をコミュニティーの場「フットパス」として利用しているという。フットパスは緑化され、地中には電線や通信線が埋設されている。
コンクールの審査では、「丁寧なランドスケープ計画により豊かな緑道として整備している」「各戸で生産された電力を融通しあうシステムも導入している」などと評価された。
コンクールは、地域の特性を生かし、魅力的なまちなみの維持管理や運営などに実績がある住民組織を、まちづくりのモデルとして表彰、支援する。受賞団体には、維持管理活動推進のため、年50万円を3年間支援する。