警官に発砲され死亡の男を書類送検　殺人未遂容疑など　大阪府警

大阪府八尾市で１月、盗難車を運転中、パトカーや周囲の車に衝突するなどして暴走し、大阪府警八尾署員による発砲で死亡した石橋健太容疑者（４１）＝公務執行妨害容疑で現行犯逮捕＝について、府警は２日、殺人未遂や覚醒剤取締法違反（所持）などの容疑で容疑者死亡のまま書類送検した。このほか複数の窃盗事件に関与した疑いがあるとみて調べる。

書類送検容疑は、１月１３日午後１時２０分ごろ、大阪府八尾市亀井町の交差点で車の急発進と後退を繰り返し、同署員２人を殺害しようとしたなどとしている。

府警によると、大阪市平野区の路上で、巡回中だった当時八尾署地域課の男性警部補（４７）と男性巡査長（２７）が、盗難車を運転する石橋容疑者を発見した。停止を求めたが石橋容疑者は応じずに現場まで逃走。２人は警告後、運転席と助手席側から車内に向けてそれぞれ２発ずつ発砲した。うち３発が命中。石橋容疑者は右脇腹を撃たれたことが致命傷となり死亡した。

石橋容疑者を巡っては兵庫県警が昨年９月、殺人未遂や窃盗などの容疑で逮捕。その後、末期がんなどを理由に釈放されていた。

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