流通大手のエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは2日、神戸大と包括連携協定を結び、神戸大傘下の投資会社と共同で新会社を設立すると発表した。人工知能(AI)を活用してエネルギー消費量を抑える空調システム事業を展開し、H2O系列の百貨店などに導入する。
新会社名は「エイチ・ツー・オーKU(ケーユー) カーボンニュートラルデザイン」で、H2Oが80%、残りを投資会社の神戸大学キャピタル(神戸市)が出資して4月に設立する。AIが人の流れや温度を予測して空調を自動制御する「AIスマート空調システム」を、阪急百貨店梅田本店(大阪市)や博多阪急(福岡市)などに導入し、電力消費の低減を図る。
H2Oの荒木直也社長は「非常に実践的で有効な技術を取り込むことは大事だ」と強調した。