甲府市の中心市街地で長年営業してきた百貨店の「岡島」が、店舗を移転して3日に開店する。2日に関係者向けの内覧会が開催された。売り場面積はこれまでの店舗に比べ7分の1と小さくなるが、「上質」をコンセプトとし、富裕層やこだわりの消費行動をとる層をターゲットにする。
内覧会には取引先や外商顧客、地元自治体や産業界の関係者が招待された。岡島の雨宮潔社長は、「周辺の商店や飲食店などと地域共創を進めていき、甲府独自の消費文化を作っていきたい」とあいさつした。
また百貨店の新しい出発を祝うため、山梨県に移住してきたカップルの結婚式〝デパ婚〟を新店舗で挙行し、関係者らが祝福した。
岡島は、これまでの店舗の建物や設備が老朽化しており、大規模改修も困難な中で、2月14日に営業を一旦終了。同じ中心市街地にある至近の商業ビル「ココリ」に店舗を移転し、3日に営業を再開する。
新店舗は食料品、ファッション、化粧品、雑貨、家具などを中心とした売り場が並ぶ。食料品売り場には、「明治屋ストアー」やカレーパンで有名な「パンパティ」が山梨県内初の出店をしている。