岸田文雄首相は2日の参院予算委員会で、小規模事業者に不利益をもたらすとの批判が広がる消費税のインボイス(適格請求書)制度に関し、対応策を講じながら10月開始を目指す考えを改めて表明した。「ぎりぎりまで円滑な導入に向けて何が必要なのか、さまざまな方策を検討したい」と述べ、理解を求めた。
インボイスについて「複数税率の下で適正な課税を実現するための制度だ」と強調。鈴木俊一財務相は、納税額の軽減や事務負担の緩和などの対応策を挙げ「しっかりと進めたい」と語った。