大谷がプライベートジェットで帰国中と知った代表選手の1人は「はやっ! きょう投げたばかりですよね?」とびっくり。4500万円超のチャーター費にも「ダルさんもそうだけど、超一流のメジャーはさすがですね」と目を丸くした。
WBC1次リーグの大一番、10日の韓国戦で先発が見込まれるなか、現地時間2月28日のアスレチックスとのオープン戦では2回⅓を無安打投球で無失点。2四球こそ与えたが全球種を試すなど順調な調整ぶりで、栗山監督を一安心させた。
同便で帰国予定だった鈴木は、キャンプ中に右脇腹を痛めて代表辞退となり正右翼手の構想が白紙に。大谷もメジャーでは2021年に6試合だけ右翼を守っているが、日本代表の清水外野守備走塁コーチは「大谷の右翼は考えていない。それはない」と断言。それでも首脳陣の1人は「大谷が来てくれれば、空気がピリッとするんじゃないか」と期待を寄せる。
大リーグの規定で3、4日の中日との強化試合(バンテリンドーム)には出場できないため、実戦は早ければ6日の阪神戦(京セラ)から。華麗なる帰国を遂げたスーパーヒーローが、鈴木の分まで日本を盛り上げる。