ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の二刀流、大谷翔平投手(28)=米大リーグ・エンゼルス=が1日夜、推定4500万円超でチャーターしたプライベートジェット機で、春季キャンプ地の米アリゾナ州フェニックスから帰国した。2日は静養に充て、3日にも名古屋に入りチームに合流。鈴木誠也外野手(28)=同カブス=の故障離脱により、侍ジャパンを覆った沈滞ムードを吹き飛ばす。 (片岡将)
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羽田空港第3ターミナルに設けられた、1回の利用料が税抜30万円のビジネスジェット専用ゲートをくぐり、日本球界の至宝が横付けされた車に乗り込んだのは午後11時前。到着を待つ報道陣100人、ファン50人がごった返した。
関係者によると、通訳兼マネジャーの水原一平氏と夫人、代理人のネズ・バレロ氏も同乗。所要時間12時間弱の帰国の足に選ばれたのは、ビスタジェット社運航のボンバルディア・グローバル7500型だ。長距離用のチャーター機は富裕層向けのプライベートジェットとしても利用され、米人気モデルのカイリー・ジェンナーや米シンガー・ソングライターのテイラー・スウィフト、韓国の人気アイドルグループBTSなど世界の名だたるセレブを乗せてきた。
費用の目安はロサンゼルスから東京までが4500万円ほど。機内にはファーストクラス並みの座席とゆったりと横になれるベッド、会議用スペースなどが整えられ、3人以上のキャビンアテンダントがつきっ切りで対応する。食事もファーストクラスと同等という。