日本ハムは1日、北海道北広島市の新球場「エスコンフィールド北海道」で初の全体練習を行った。新庄剛志監督(51)は「僕しかこの球場に合わないなという気持ちになった。世界一の球場で野球ができる、監督ができるというのは心から感謝したい」と実感を込めた。
午後3時から始まった本拠地初練習ではシートノックやフリー打撃を行った。その間、指揮官はグラウンドをくまなくチェックし「目に入ったら次のプレーに影響がある」と照明の向きや「(芝が長すぎて)スネークといってゴロが転がってきたときに打球が動く」と天然芝の長さの変更などを要望。現役時代、外野の名手とししてならしただけあり、フェンス際は特に細かく目を光らせ「レフト(後方)のブルペンから入ってくるドアの隙間にボールが入りそう」と指摘した。
昨季まで本拠地として使用していた札幌ドームの両翼が100メートルだったのに対し、新球場は左翼97メートル、右翼99メートル。「12球団で一番狭い印象を受けた」とし「去年が(チーム全体でリーグ4位の)100本出たので、最低でも260本は打てるんじゃないかな」。2004年に巨人が記録したシーズン最多の259本超えを期待した。投手陣には「とにかく低めに集める投球をしていかないと痛い目にあう」と見解を示した。
同球場は14日の西武とのオープン戦で開業する。30日には他球団より1日早く楽天と開幕戦を行う。指揮官は「監督として選んでくれた日本ハムの方々に恩返ししていきたい」と力を込めた。(加藤次郎)