ブリンケン米国務長官は2月28日、カザフスタンの首都アスタナを訪れ、トカエフ大統領らと相次いで会談した。ロシアが勢力圏と見なす中央アジアでは、ウクライナ侵攻を受けて各国が外交の多角化を加速させており、ブリンケン氏は経済分野などで関係強化を進める考えを表明した。
米国務省とカザフ大統領府によると、トカエフ氏は会談でカザフへの最大投資国の一つである米国との連携に積極姿勢を示した。ブリンケン氏は「協力して地域をまとめ上げ、各国のつながりを深化させる」と語った。
ブリンケン氏は28日、中央アジア5カ国との定期協議枠組み「C5プラス1」の閣僚会合に参加。経済やエネルギー、安全保障など各分野での協力推進を話し合った。
ブリンケン氏はカザフのトレウベルディ副首相兼外相と共同記者会見し、地域での交易ルートや投資拡大のため2500万ドル(約34億円)の拠出を発表。トルクメニスタンのメレドフ副首相兼外相との会談では、民主主義の促進に向けた協力を訴えた。(共同)