インターネットを使って会話するIP電話回線を提供して特殊詐欺グループを手助けしたとして、岐阜県警と警視庁は、電子計算機使用詐欺幇助(ほうじょ)の疑いで、千葉県浦安市、自称会社員、山口明俊容疑者(32)を逮捕した。捜査関係者によると、山口容疑者は準暴力団「チャイニーズドラゴン」のメンバーとみられ、仲介役を担っていた可能性がある。
県警などは昨年9月、同容疑で通信事業会社「アシストライズ」(東京)の実質的経営者ら2人を逮捕。山口容疑者は2人と共謀し、詐欺グループに回線を提供した疑いがある。
同社は詐欺グループに回線を提供する「道具屋」とみられ、同社の回線を利用した詐欺被害額は数十億円に上るという。
チャイニーズドラゴンは中国残留孤児2、3世らを中心に結成。主に首都圏で活動し、昨年10月には東京都豊島区東池袋の高層ビル「サンシャイン60」で乱闘騒ぎを起こした。