4月9日に投開票される大阪府知事、大阪市長のダブル選で候補者を擁立する政治団体「アップデートおおさか」が1日、市内で政治資金パーティーを開いた。知事選に立候補する法学者、谷口真由美氏(47)と市長選に出馬する市議、北野妙子氏(63)がそれぞれ選挙公約を発表し、府市が誘致を進めるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)について、「住民総意で活用方法を決める」とした。
両氏に共通する選挙公約としては、IR誘致の是非は住民投票の結果で判断すると説明。その上で候補地である人工島・夢洲(ゆめしま)(同市此花区)の活用法をまとめた「ゆめしまビジョン」を策定するとした。
また、谷口氏の公約では、0~2歳児の保育所などの利用料、高校までの教育の完全無償化に取り組むと表明。北野氏は、女性管理職の比率30%以上の実現や仕事と子育ての両立を目指す企業などを優遇する制度を設けるとした。
公約の発表後、谷口氏は「大阪を誰もがあこがれる、大切にされる街にしたい」と力を込めた。北野氏は「この10年で大阪の成長は止まっている。成長できる仕組みをみんなで考えたい」と語った。
政治団体によると、パーティーには約千人が参加。自主支援する方針の自民党や立憲民主党の議員らも出席したが、谷口氏が自民に対して批判を繰り返してきたことなどから、自民府議には応援を拒む人もおり、出席は数人にとどまった。