別の臓器海外移植を仲介、NPO理事を再逮捕 警視庁

産経ニュース
押収された「難病患者支援の会」のパンフレット=2月9日、警視庁蔵前署
押収された「難病患者支援の会」のパンフレット=2月9日、警視庁蔵前署

NPO法人「難病患者支援の会」(東京都目黒区)による無許可の海外での臓器斡旋(あっせん)事件で、別の男性患者にも移植を仲介していたとして、警視庁は28日、臓器移植法違反容疑で理事の菊池仁達(ひろみち)容疑者(62)=横浜市都筑区=を再逮捕した。調べに対し「移植した臓器が生体からか死体からか分からない」と容疑を否認しているという。警視庁は、法人としての同会も近く書類送検する方針。

逮捕容疑は、厚生労働相の許可がないのに、50代の男性に腎臓移植を勧め、昨年7月、ベラルーシの総合病院で手術を受けさせたとしている。移植費などの名目で現地の相場の2倍を超える約1800万円をNPOの口座に振り込ませていた。生体移植ではなく、遺体からの臓器提供だったという。

生活環境課によると、男性は令和2年夏ごろ「法律違反になる移植は絶対に受けたくない」と相談していたが、菊池容疑者は「ベラルーシは、特別に死体ドナーから移植を受ける外国人の枠がある」などと説明していたという。

難病患者支援の会は平成19年6月に設立。ホームページ上で内閣府認証とうたい、移植の海外渡航に関する支援や情報提供をすると勧誘していた。警視庁生活環境課は勧誘した患者とみられる約150人分の名簿を押収しており、活動実態を調べている。

菊池容疑者は、40代の男性にベラルーシでの肝臓移植を無許可で斡旋したとして、警視庁に今月7日に逮捕されていた。男性も遺体からの臓器提供で、相場の約2倍の約3300万円を振り込んでいた。移植後に体調が悪化し、死亡した。

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