埼玉県の大野元裕知事(59)は24日、任期満了に伴う今夏の知事選に、再選を目指して出馬する意向を表明した。この日の県議会2月定例会の代表質問で「現任期はもとより、その先の未来においての責任も担う」と述べた。小島信昭氏(自民)の質問に答えた。
小島氏は、大野氏がこれまでの県政運営で自民党の考えを尊重し「同じ方向を向いて県政を進めてきた」と指摘。再選の期待をにじませつつ次期知事選への立候補の意向を尋ねた。大野氏は、県町村会などから出馬要請があったことに触れ「(新型コロナウイルス対応などで)共に戦った皆さんからの意見を重く受け止めている。(出馬に向け)準備を進めたい」と話した。
大野氏は令和元年8月の知事選で旧立憲民主、旧国民民主両党などの支援を受け、与党推薦候補らを抑えて初当選。就任後は新型コロナウイルス対応などで手堅く手腕を発揮し、自民党も存在感を増す大野氏に歩み寄る姿勢をみせていた。次期知事選で自民党は対抗馬を立てないとみられる。