市役所職員を装い男性から約50万円を奪ったなどとして、警視庁少年事件課は、電子計算機使用詐欺と窃盗の疑いで、千葉県旭市の無職、池田稜容疑者(21)と、千葉県八街市の会社員の男(20)を逮捕した。2人は特殊詐欺グループのリクルーター役だったとみられる。
逮捕容疑は、詐欺グループの他のメンバーと共謀して、令和4年3月28日、福岡市の60代の男性に、市役所職員を装い、「医療費の還付金が受けられる」などとかたり、約50万円を振り込ませたとしている。さらに、福岡市の男性や他の被害者からだまし取った金計295万6千円を引き出したとしている。
池田容疑者は黙秘し、会社員の男は「詐欺には関与していない」と容疑を一部否認している。
両容疑者は、知人関係を利用し、「サラリーマンより稼げる」などと若者を特殊詐欺グループに誘っていたとみられる。少年事件課は特殊詐欺に関わったとして、他に窃盗容疑などで茨城県鹿嶋市の少年(17)ら4人を逮捕している。