中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)の日本法人は24日までに、日本国内で販売しているBYD製EVバスに、人体に有害な物質とされる六価クロムを含む溶剤を一部使用していると発表した。乗用車についても六価クロム使用の有無を調べている。
六価クロムは日本自動車工業会(自工会)が自主規制として2008年1月以降、使用を禁止している。BYD日本法人によると、溶剤はボルトやナットのさびを防ぐ用途で、通常の車両運用では乗客乗員や整備担当者に影響はないと説明している。
今年末に日本国内で納車を予定する新型EVバスは、規制に準拠した素材で車両を製造して販売すると明らかにした。
BYD製バスを巡っては、日野自動車が今月16日、BYDから供給を受ける予定だったEVバス「日野ポンチョ Z EV」の発売凍結を決めたと発表していた。