将棋の藤井聡太五冠(20)=棋聖・竜王・王位・叡王・王将=が23日、東京・有楽町朝日ホールで指された第16回朝日杯将棋オープン戦決勝で後手の渡辺明名人(38)=棋王との2冠=を103手で破り、2年ぶり4度目の優勝を果たした。
進行中の棋王戦五番勝負で戦う渡辺名人との頂上決戦。後手の渡辺名人が雁木に構え、藤井五冠は持ち時間を先に消費して1分将棋になりながらもペースを握り、勝ち切った。
藤井五冠はすでに将棋日本シリーズJTプロ公式戦、テレビ棋戦の銀河戦を制し、今年度の一般棋戦は3度目の優勝。また、今年度の先手番の対局は29勝1敗、26連勝に伸ばした。
藤井五冠は現在、王将戦七番勝負で羽生善治九段(52)の挑戦を受け、2勝2敗のタイで25、26日に第5局を迎える。棋王戦五番勝負は2連勝で奪取に王手をかけており、3月5日に第3局に臨む。