イスラエル軍が占領するヨルダン川西岸北部ナブルスで22日、軍が反イスラエルのパレスチナ人武装勢力を拘束しようと急襲作戦を実施し、パレスチナ自治政府保健省によると、パレスチナ人10人が死亡、100人以上が負傷した。
昨年末にイスラエルで対パレスチナ強硬派の極右政党が参加するネタニヤフ政権が発足して以後、イスラエル、パレスチナ双方による暴力が相次いでいる。
自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは「西岸でエスカレートする占領軍(イスラエル軍)の犯罪を静観してきたが、我慢の限界だ」との声明を発表した。
軍によると、昨秋に軍兵士を殺害したパレスチナ人の男らを拘束しようと、軍は男がいるナブルスのアパート周辺を封鎖。男らが攻撃を始めたため交戦になった。周囲にいたパレスチナ人も軍に投石し、衝突が拡大。自治政府保健省は、死者の中には16歳の少年や70歳を超える高齢者もいるとしている。(共同)