将棋の藤井聡太五冠(20)=棋聖・竜王・王位・叡王・王将=が23日、東京・有楽町朝日ホールで指された第16回朝日杯将棋オープン戦準決勝で後手の豊島将之九段(32)を165手で破り、決勝に進出した。藤井五冠は2年ぶり4度目の優勝を目指す。
藤井五冠の先手番で角換わり腰掛け銀で進行。豊島九段に敗勢とみられていたが、最終盤に逆転した。
藤井五冠は今年度の一般棋戦は、将棋日本シリーズJTプロ公式戦、テレビ棋戦の銀河戦で優勝している。また、今年度の先手番の対局は28勝1敗で、25連勝とした。
一方、渡辺明名人(38)=棋王との2冠=が準決勝で先手の糸谷哲郎八段(34)に150手で勝利し、決勝に進出。進行中の棋王戦五番勝負で戦う藤井五冠と渡辺名人が決勝に進出し、同日午後2時から指される。