ウクライナでは芸術家たちが戦火の中でも創作活動を続けている。スプレーで絵を描いたり、紙を貼り付けたりするなど方法はさまざまで、作品は街中の建物や道路脇の戦車などを彩っている。住民たちは写真を撮るなどしており、暗いニュースであふれる生活の中で励みになっている。
キーウ市内の建物の外壁に描かれた架空のパイロット「キーウの幽霊」は、ロシア軍機を次々に撃墜した英雄として話題になった。
破壊されて道路脇に放置されたままになっているロシアの戦車に描いた路上芸術家「TVBOY」の作品には、平和の象徴であるハトがウクライナ国旗の青と黄色で描かれている。
キーウ近郊の破壊された建物の壁には、プーチン大統領に似た柔道着姿の男性が子供に投げられる様子も描写されていた。(キーウ 川口良介)