阪神の新外国人投手で先発候補のB・ケラーと救援候補のビーズリーが20日、沖縄・宜野座キャンプで2度目の打撃投手を務め、内容で明暗を分けた。
B・ケラーは打者11人を相手に安打性の当たり3本と2四球。最速146キロをマークしたが、制球も球威も今ひとつ。「しっくりこない部分があった。次回までに修正したい」と神妙な顔つきだった。
一方のビーズリー。打者6人で安打性の当たりは2本、2三振。最速151キロをマークし、ドラフト1位の森下(中大)からは落ちる球で空振り三振を奪った。「最初は力んだが変化球も低く、まっすぐも狙ったところに投げられた」と順調ぶりをアピールした。
岡田監督はビーズリーについては「だいぶ調子が上がっている」と納得の表情だったが、B・ケラーには「投げて感じをつかまへんかったら、しっくりもこない」。ブルペンに入る回数や球数に物足りなさを感じているようで、前回打撃投手を務めた後にはコーチを通じて「危機感を持て。今のままやったら(先発で)投げられへん」と苦言を呈していたという。
ベテラン、若手の競争が激しい阪神投手陣。指揮官から厳しい言葉を投げかけられたB・ケラーには早くも正念場となりそうだ。(嶋田知加子)