火災現場でのガス中毒の特効薬開発 救命率向上に期待 同志社大など

産経ニュース

京都アニメーション放火事件や大阪・北新地放火事件をはじめとした建物火災で、死傷者数増加の要因となる一酸化炭素(CO)などによるガス中毒の症状について、救命救急現場で治療できる特効薬を開発したと同志社大などの研究グループが20日、発表した。現状では病院でしか有効な治療ができないガス中毒に対し、特効薬は簡易かつ速やかな解毒が可能で、実用化できれば救命率の向上につながると期待される。

密閉された建物の火災ではCOやシアン化水素(HCN)などの有害なガスが発生し、総務省消防庁によると、死因別でガス中毒は最多の約4割を占める。京アニ放火事件では死者36人の約7割、北新地放火事件では27人のほぼ全員がガス中毒死だった。早期の解毒が必要だが、病院での専用機器での治療が主で、現場や救急搬送中の有効な治療法がないのが現状だ。

同志社大理工学部の北岸宏亮(ひろあき)教授らの研究グループが開発した治療薬「hemo(ヘモ)CD-Twins」は、人工ヘモグロビンの化合物2種類などを混ぜて注射することで、血中で有毒ガスの成分を吸着し尿中に排出する仕組み。ガス中毒状態にしたマウスを使った実験では、何もしなかった集団は1時間以内にすべて死んだが、治療薬を速やかに投与した集団は85%が生存し、約2時間で有害な成分がほぼ尿中に排出されるのが確認されたという。

治療薬は即効性のほか、火災現場や救急車内で投与できる携帯性や副作用のない安全性が特徴だとしている。臨床試験を経て、火災だけでなく災害やテロなどへの備えとなる医療用医薬品の承認を数年内に取得することを目指す。北岸教授は「一人でも多くの人の命を救う治療薬にしたい」と話している。(杉侑里香)

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