米プロバスケットボールNBAのオールスターが19日(日本時間20日)、ユタ州ソルトレークシティーで行われ、ヤニス・アデトクンボ(バックス)が主将の「チーム・ヤニス」がレブロン・ジェームズ(レーカーズ)が主将を務める「チーム・レブロン」を184―175で下した。オールスター記録となる55得点をマークした「チーム・ヤニス」のセルティックス、ジェイソン・テータム(24)がMVP(最優秀選手賞)に選出された。スポーツ専門局ESPN(電子版)は「ジェイソン・テータム、オールスター記録となる55得点でMVPに輝く」との見出しで、速報した。
両軍の主将がともに負傷離脱するハプニングに見舞われる中、セルティックスのエース、テータムが存在感を発揮した。圧巻だったのは18本中10本の3Pシュートを成功させた第3クオーターで、オールスター最高記録となる1クオーター27得点をマークした。MVP争いはテータムと40得点を挙げたミッチェル(キャバリアーズ)の一騎打ちの様相を呈したが、同サイトは「この日の55得点のうちの27得点を第3クオーターに挙げて、チームを勝利に導いたテータムが最高の名誉を得た」と伝えた。
テータムは、2017年のオールスターでA・デービス(レイカーズ)の52得点を抜いて新記録を樹立。同記録についてテータムは「第4クオーターの中盤で記録のことを知った。その時確か49得点で、リラード(ブレイザーズ)が『最多記録は52得点だから、やっちゃえよ』と言ってきた」と振り返った。
ESPNは、テータムが20年のヘリコプターの墜落事故で亡くなったレイカーズのレジェンド、コービー・ブライアントさんに憧れて育ち、ともに練習を行った過去があることを紹介。同年のオールスターから「コービー・ブライアントMVPアワード」と名付けられた念願の賞を手にしたテータムは「僕にとって極めて特別なもの」とコメントしたという。