「冗談のつもりだった」明石市長脅した疑いの２２歳男は容疑否認

兵庫県明石市の泉房穂（ふさほ）市長に対し、辞職しなければ小中学生を誘拐するなどと脅すメールを送ったとして、兵庫県警捜査１課は２０日、職務強要の疑いで、横浜市金沢区六浦の無職、蓬田治都（よもぎだはると）容疑者（２２）を逮捕した。複数の自治体に子供を誘拐するという内容のメールを送信したことを認めた上で、「辞職を求める意図はなく、冗談のつもりだった」と容疑を否認している。

逮捕容疑は昨年８月２０日午前７時４５分ごろ、山口市役所の問い合わせフォームに「今月末で明石市長を辞任しなければ、登下校中の小中学生をスタンガンで気絶させて誘拐し、爆弾をくくりつけて市長室に特攻させる」などと入力。返信用アドレス欄に明石市のメールアドレスを入力し、メールを同市に転送させることで、泉市長を脅したとしている。

捜査１課によると、同じ日に同様の方法で複数の自治体から明石市に脅迫メールが届いており、関連を調べる。

蓬田容疑者は県警の調べに「たくさんの自治体に子供を誘拐するなどの内容を送信したことがある」と述べているという。

泉市長をめぐっては昨年７月以降、辞職しなければ殺害するなどの内容の脅迫メールが相次いでいた。県警はほかにも脅迫メールを送った人物がいるとみて詳しい経緯を調べている。

明石市長に殺害予告　容疑で横浜市の２２歳男を逮捕へ