昨年11月から始まった、小山玲央アマ(29歳)の棋士編入試験第4局が2月13日に行われ、横山友紀四段に勝って、3勝1敗で見事合格。フリークラスの新四段が誕生した。
今回と同じ制度での昇段者は、今泉健司五段、折田翔吾五段に続いて、3人目。過去の2人も3勝1敗での合格であり、2勝2敗で最終局まで行った人はいない。
この編入試験の試験官は、新しい方の四段から5人と決まっていて、今回の相手は、徳田拳士四段、岡部怜央四段に勝ち、狩山幹生四段に敗れての4局目だった。
4人とも有望棋士なだけに、彼らに勝っての合格は立派。2連勝したあたりで、将棋の内容を見た棋士仲間から「彼はかなり強いね」という言葉が聞かれるようになった。
最終局も、横山の四間飛車に対して居飛車穴熊で対抗し、中盤からずっとリードを奪って進めていた。最後決めに出るかと思われた局面で、急に勝ちが見えて震えたか、受けに回って一旦は難しくしたが、後を冷静に指して勝利した。