国連は16日までに、米軍が昨年7月に無人機空爆で殺害した国際テロ組織アルカーイダ最高指導者ザワヒリ容疑者の事実上の後継者は、組織の古参幹部で元エジプト軍人のサイフ・アデル容疑者だとの見方を示し、イランに潜伏しているとの報告書を発表した。米政府もアデル容疑者がイランを拠点にしているとの見解を明らかにした。
イランのアブドラヒアン外相は16日、ツイッターで「アルカーイダとイランを結びつけるのは、ばかげており事実無根だ」と反発した。ウクライナに侵攻したロシアを支援するイランと米国の対立の新たな火種となりそうだ。
米国務省のプライス報道官は15日の記者会見で「アルカーイダメンバーをかくまうイランはテロを支援し、中東地域を不安定化させている」と非難した。(共同)