スペイン下院は16日、性別変更を未成年の16歳から保護者の同意や医師の診断書の必要なく行政上の申告で自由に行えるようにする法案を最終可決した。同国メディアが伝えた。
フランスメディアによると、欧州ではデンマークなどが性別の自己決定権を認めている。ただ英スコットランド議会が昨年12月、同様の法案を可決したのに対し、英中央政府が今年1月、拒否権を発動して法案成立を阻むなどさまざまな意見がある。
スペインメディアによると法案は14~16歳についても保護者の同意があれば、12~14歳は司法上の承認が得られれば、それぞれ性別変更を認める。
サンチェス首相率いる社会労働党と連立を組む急進左派政党ポデモスが法案提出を主導。出生時の性別と自己認識の性別が異なるトランスジェンダーの活動家らは歓迎したが、社会労働党内では慎重な意見もあった。(共同)