ムード満点、情緒を込めた「真赤なスカーフ」〝Ｂ面歌手〟と言われたけど　「１曲１曲を楽しみながら歌っていきたい」

「アニソン界の大王」こと、ささきいさお（８０）にとって、代表曲ともなった「宇宙戦艦ヤマト」。ファンの心に刺さったのは主題歌だけではない。ムード満点のＥＤ曲の「真赤なスカーフ」も人気が高い。

「レコーディングの初日は、練習のしすぎで声がかれちゃって。Ｂ面曲（真赤なスカーフ）は翌日に録ることになったんです。結果として、あまり声は出ていないけれど、それはそれで悲壮感があって、曲にあっているからいいんじゃないかとなりました」

作曲家、宮川泰はある思いを込めていた。

「宮川先生は、ザ・ピーナッツの『ウナ・セラ・ディ東京』をイメージして書いたそうです。もう一度、こういう色気のある歌をはやらせたいという思いを託された。もうムード歌謡だよね。僕も初めて聴いたとき、これがアニメの歌かって思ったもの」