北朝鮮の首都平壌で15日、1万戸規模のニュータウンと、大規模野菜温室農場の着工式がそれぞれ行われ、いずれも金正恩朝鮮労働党総書記が出席した。北朝鮮メディアが16日報じた。
北朝鮮当局は住宅建設を「人民が最も喜ぶ」事業だとして力を入れている。16日は故金正日総書記の生誕記念日の祝日で、当局はこれに合わせ住民の生活向上を目指す政策を強調した。
党は2021年から5年間、毎年1万戸ずつ、計5万戸を平壌に新築する方針を立てている。21年着工の1期工事は実際に完成し、和盛地区で2期工事が続いている。15日の着工式は3期工事のもので、同じ和盛地区に2つ目のニュータウンを造る。
着工式では金徳訓首相が演説し、金正恩氏は発破のボタンを押した。強純男国防相も出席した。朝鮮人民軍が建設の主力を担うとみられる。(共同)