クボタが14日発表した令和4年12月期連結決算は、最終利益が前期比10・6%減の1561億円だった。原材料価格や物流費の高騰が響いた。収益性改善に向け、国内で農機製品などを値上げする方針を明らかにした。
売上高は21・9%増の2兆6787億円と過去最高だった。外国為替相場の円安進行が寄与し、海外で農機・建機の販売が伸びた。
5年12月期の連結業績予想は売上高が8・3%増の2兆9千億円、最終利益は19・1%増の1860億円と、いずれも過去最高を更新する見通し。
北尾裕一社長は大阪市で記者会見し「事業環境が改善する」と説明。値上げが利益を押し上げる一方、物流費の上昇は収まりつつあると分析した。