松野博一官房長官は14日午後の記者会見で、日本銀行の次期総裁候補として同日、国会に人事案を提示した元日銀審議委員で経済学者の植田和男氏について「国際的にも著名な経済学者であり、金融分野に高い見識を有する」と、起用する狙いを説明した。
副総裁に充てる方針の前金融庁長官、氷見野良三氏と日銀理事、内田真一氏については「日銀や金融庁などにおいて要職を歴任し、金融政策、金融行政などに豊富な経験や知識を有している」と評した。
日銀総裁・副総裁候補の人選にあたっては、政府との連携に加え「主要国中央銀行トップとの緊密な連携や内外の市場関係者に対する質の高い発信力、受信力といった点が格段に重要になってきていることも十分に考慮した」と述べた。