独創的な技術や商品開発を進める企業の交流団体「関西中堅企業の会」(幹事=西村賢太・三和実業常務取締役)の2月講演会が13日、大阪市内であり、産経新聞大阪本社経済部の黒川信雄記者が「戦禍のウクライナを取材して」と題して経験や見解を語った。
モスクワ特派員の経験がある黒川記者は昨年10月20日から約1カ月間、ロシアによる侵攻が続くウクライナで取材活動を行った。首都キーウの状況を説明し、「焼け野原ではなかったが、破壊の跡がみられた。人々は一生懸命に生活を維持していた」と述べた。
強硬な姿勢を崩さないロシアについて、「残虐行為をゆるす文化が根付いてしまった」と分析。ウクライナへの侵攻が長期化するとの見通しを示し、「エネルギーや資源の購入で、ロシアを支えている国があることも事実だ」と指摘した。