パナソニックホールディングス(HD)が関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)にある研究開発拠点(京都府精華町)を海外企業に売却していたことが13日、分かった。売却額は数十億円規模とみられる。研究開発拠点の集約による経営合理化の取り組みの一環となる。
けいはんなの研究開発拠点は、半導体やバイオテクノロジーなどを中心とした技術の研究開発を目的に平成5年に開設された。敷地面積は約5万3千平方メートルで、直近は研究者ら約100人が勤務していた。拠点は昨年11月30日に譲渡し、研究者らは大阪府門真市のビルや守口市の拠点に移った。
パナソニックHDは門真市の本社周辺に新棟を建設するなど、経営の合理化のため分散している拠点の集約を進めている。