日本の公正取引委員会に相当する英国の競争・市場庁(CMA)は8日、米マイクロソフト(MS)による米ゲーム大手アクティビジョン・ブリザードの買収計画に関し、競争上の問題を引き起こす恐れを指摘する暫定的な調査結果を発表した。利害関係者の意見を踏まえた上で、4月にも最終報告をまとめる予定だ。
MSはゲーム機「Xbox(エックスボックス)」シリーズを展開。人気ゲーム「コール・オブ・デューティ」で知られるアクティビジョンを買収すれば、競合機「プレイステーション」シリーズへのゲームソフトの供給が制限され、競争が阻害される可能性があるとCMAは主張した。
MSは2022年1月に687億ドル(約9兆円)でアクティビジョンを買収すると発表した。米連邦取引委員会(FTC)が買収の差し止めを求めるなど、各国の当局からは反対や懸念を示す声が上がっている。(共同)