米海兵隊と沖縄県の地元消防などは9日、海兵隊ヘリコプターが事故を起こしたという想定で、合同対処訓練を米軍キャンプ・ハンセン(金武町など)で実施した。これまで県内では米軍機の事故やトラブルが多発しており、米軍と地元関係機関の連携強化が狙い。
訓練は、ヘリの事故による火災が基地の外で発生し、搭乗員と地元住民が多数負傷したと想定。ヘリに見立てた模型から炎と煙が上り、周囲に焦げた臭いが漂った。
県警のパトカーが到着し、消防の車両などが放水。近隣自治体の救急隊も駆け付けて負傷者らの救助に当たり、搬送先を米軍と調整していった。
海兵隊によると、日米双方から計約100人が参加。海兵隊のジョン・ローチ中佐は、報道陣の取材に「地元の関係機関や自治体との連絡体制を強化していきたい」と語った。