西武春季キャンプ(8日、宮崎・南郷)3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選出されている西武・山川穂高内野手(31)が、宮崎・南郷キャンプで初めて屋外での打撃練習に臨んだ。全体練習後の居残り特打を含めて計207スイングし、7本の柵越えをマークした。
「悔しいです。風がね。もうちょっとホームランを見せてあげたかった」
この日はキャンプ3日目にして初めて晴れ渡り、気温は16度まで上昇したが、メイン球場の左翼から右翼方向に強い風が吹いた。その影響で打席に入った主砲の放つ飛球はことごとく右方向に流された。
それでも今キャンプでチーム初のアーチを左翼方向にたたき込むと、全体練習終了後も1時間半ほど居残ってバットを振り続けた。最後はバックスクリーン左横に豪快な一発を放って締めくくった。
「自然には勝てないんだなと改めて感じたが、やっぱり外は楽しい」と山川。午前中に行われたシートノックでは「慣れないところをやるとフレッシュな気持ちになる」と自らの希望で本職の一塁ではなく、三塁に入り軽快なグラブさばきも披露した。
6日のキャンプ初日にも約3時間半の居残り特打を行うなど、連日フル回転で体をいじめ抜いている。17日からは宮崎市内で日本代表合宿が始まる。「明日もより充実した一日を過ごして、ジャパンのキャンプに最高の状態で入りたい」と主砲は頼もしく胸を張った。(石井孝尚)