女優、福原遥が主演を務めるNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(月~土 BSプレミアム・午前7時30分~、総合・同8時~)の第19週(第87~91話)が6日から始まる。
これまでの「舞いあがれ!」
大阪府東大阪市と長崎県の五島列島などを舞台に、主人公の岩倉舞(福原)がさまざまな人たちと交流を重ねながら、空を飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生の物語。舞はパイロットになるという夢を諦め、急死した父、浩太(高橋克典)の後を継いで実家の工場「IWAKURA」の社長に就いた母、めぐみ(永作博美)を支え、経営難に苦しむ工場の再建に専念することを決意した。舞の兄で投資家の悠人(横山裕)も工場を買い取り、運転資金を援助。会社は借金を完済した。
入社から4年が経ち、営業のエースに成長した舞は、めぐみを誘って航空機産業関連のセミナーに参加。会場で菱崎重工の重役、荒金正人(鶴見辰吾)と知り合った。後日、荒金から航空機エンジン用ボルトの試作を依頼されためぐみは、舞の熱意に負けてこの仕事にチャレンジ。従業員たちも浩太の夢だった航空機部品製造を実現するため、一丸となって仕事に取り組んだ。その過程は平坦ではなく、設備やノウハウの不足は近隣の工場から協力を得て補い、苦心の末に試作品を完成させた。品質試験にも合格したが、荒金は、量産体制が整っていないIWAKURAにこの仕事は困難と判断。ライバル会社が請け負うことになるなか、IWAKURAには、自動車エンジン用のボルトを発注した。
荒金は、将来、本格的に航空機産業に参入する考えはないかと尋ねた。めぐみは、リーマンショック後の経営危機を振り返り、これまで通りの地道な経営を続けると伝えた。舞は、めぐみの堅実な判断を認めつつも、大きな目標を失い、意気消沈。そんな彼女を友人たちが励ました。
舞の幼なじみ、梅津貴司(赤楚衛二)は、「短歌界の芥川賞」と言われる長山短歌賞を受賞し、周囲から新しい門出を祝福されたが、その才能をかぎつけて、売り上げに生かそうとする出版社の思惑に困惑。望月久留美(山下美月)も同じ職場の医師、八神蓮太郎(中川大輔)と婚約したが、相手の両親が久留美の父、佳晴(松尾諭)に難癖をつけて結婚に大反対。父を思う久留美は、ありのままの父を受け入れてくれない八神家の対応に我慢ができず、自ら婚約解消を申し出た。