オリックスの宮崎キャンプは2日、来月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選ばれている山本、宮城、宇田川の3投手が横並びで投球練習を行った。キャンプ初のブルペンとなる宮城、宇田川はWBC球独特の変化球の軌道を確認した。
宮城は若月を相手にフォームのバランスを意識しながら、ストレートにフォークボールなどを織り交ぜ約60球。横の2人から剛速球を見せつけられ「自分の球が遅く見える。並ぶのは嫌」と苦笑い。フォークの変化については、若月からの指摘もあり「WBC球ではいつもより落ちる」。自主トレーニングからWBC球を手にしており「感触はぼちぼち。少しずつ感覚は良くなっている」と手応えはある様子だった。
宇田川は昨季終盤のリリーフでの活躍の原動力となったフォークとストレートを約30球。フォークの落ち方が「変化量はあるが、真下に落ちる感じが理想なのに、スライダー気味に落ちる」と説明。WBC球への慣れもこれからのようで「大きく感じて投げにくい。ストレートの力強さも出していきたい」と対応の必要性を強調していた。
森と組んだ山本は2日連続のブルペン。「思っていたより強い球が投げられた」と貫禄を示していた。
本番に向け、宮城は「与えられたポジションでしっかり投げたい」、宇田川は「短期決戦は得意な方」と気合を入れていた。(鮫島敬三)