大阪府警特殊詐欺捜査課は2日、府内の80代女性が名義貸しのトラブル解決費用名目で現金約6500万円をだまし取られたと発表した。同課が詐欺容疑で捜査している。
同課によると昨年11月、女性宅に不動産会社の社員や金融庁の職員を名乗る男から「老人ホームに入居する人が困っている。名義を貸してほしい」「名義貸しは犯罪だ。お金を差し押さえる」と電話があった。
その後、弁護士を名乗る男から電話で「差し押さえられる前に安全な場所で保管する」「金融庁の職員とは東大の同級生で私が話を付ける」などと持ち掛けられ、女性は指定された東京都内のマンション3カ所に、計約6500万円を宅配便で送ったという。
女性が別居する娘に話し、被害が発覚した。