女児4人の体を触ったとして、大阪府警に強制わいせつ容疑で逮捕された大阪府大阪狭山市議会の副議長、井上健太郎容疑者(54)は「子供好きの議員」として周囲に認識されていた。
自身のブログでは、小学生らを対象としたキャンプや自然体験イベントの様子を発信。イベントでは子供らによく囲まれていたといい、同僚議員は「長年子供のために熱心に活動していた。非常に残念だ」と話した。
知人らによると、井上容疑者は市議活動のかたわら、小学生を募り、泊まりがけで自然と触れ合うイベントを「健ちゃんキャンプ」と称して定期的に開催していた。ブログでは五感を使って自然を体験する「ネイチャーゲーム」の指導者としての実績もアピール。少なくとも平成15年以降、子供たちを引率し、天体観測や火おこし体験など行う様子を掲載していた。
今回の事件も井上容疑者が主催するこうしたイベント内で起こった。知人の男性は「(井上容疑者は)体育会系で、キャンプも規律が厳しいと聞いたが…」。1月に子供向けのイベントで井上容疑者を見かけたという知人女性は「遊んでいる子供たちを笑顔で見守っていた。熱心なイメージだったし、信じられない」と動揺を口にした。
大阪狭山市の古川照人市長は「事実であれば断じて許されるものではない。長年、青少年健全育成活動に積極的に関わっている方なので非常に遺憾だ」とコメントした。