3月8日に開幕(日本ラウンドは9日)する第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)まで1カ月余り。WBC関連のニュースに連日列島が沸いている。
日本代表の侍ジャパンはパドレスのダルビッシュ有投手(36)、エンゼルスの大谷翔平投手(28)ら過去最多タイ5人のメジャーリーガーを招集。そこに史上最年少で三冠王を獲得したヤクルト・村上宗隆内野手(23)、2年連続4冠右腕のオリックス・山本由伸投手(24)らが加わり、史上最強との呼び声が高い。
前回王者の米国は大谷の同僚、エンゼルスのマイク・トラウト外野手(31)が主将となり、各チームの主力を自らスカウト。ドジャースのクレイトン・カーショウ投手(34)らオールスター級の選手たちが参加を表明。こちらも史上最強の布陣となることが確実だ。
各国がガチ編成で挑む第5回WBC。実は選手たちだけではなく、各国の監督、コーチ陣にもビッグネームが多い。米国はマリナーズなどで通算630本塁打のケン・グリフィー・ジュニア氏(53)が打撃コーチを務め、投手コーチはヤンキースなどで256勝を挙げたアンディ・ペティット氏(50)が務める。
2013年大会の王者ドミニカ共和国は、現役時代にレッドソックスで活躍し通算541本塁打のビッグ・パピことデビッド・オルティズ氏(47)が臨時打撃コーチを務める可能性がある。ドミニカ共和国と同じ1次リーグD組を戦うプエルトリコは昨季までカージナルスでマスクをかぶっていたヤディエル・モリーナ氏(40)が代表監督に就任。過去4大会すべてに出場した経験を生かしてどんな采配を振るうのかにも注目だ。
台湾の投手コーチを務めるのはヤンキースで09年に19勝を挙げ、最多勝に輝いた王建民氏(42)。13年大会の2次ラウンドでは日本戦に先発し6回無失点と好投した右腕が、指導者として再びWBCに戻ってくる。台湾・東森ニュースによると現在、台湾国内で行われている強化合宿でファンからいちばんサインを求められているのは、現役選手ではなくこの王氏だという。
その台湾と同じA組のオランダではブレーブス、楽天などでプレーしたアンドリュー・ジョーンズ氏(45)がベンチコーチとして入閣。野村ヤクルトの恐怖の8番打者として活躍したID野球の継承者、ヘンスリー・ミューレンス監督(55)とタッグを組む。ヤクルト、ソフトバンクでプレーしたNPB年間最多本塁打記録保持者のウラディミール・バレンティン(38)は現役最後の舞台としてWBCに出場する。
台湾、オランダとA組を戦うイタリアを率いるのはドジャース、メッツなどで活躍し、捕手としては歴代最多の427本塁打を放ったマイク・ピアザ氏(54)。ドジャース時代には野茂英雄の女房役として日本でも絶大な知名度を誇り、重機メーカーのコマツ製作所のCMに起用されるなど人気も抜群だった。