レッドブルモータースポーツの公式ツイッターで公開された、自動車のF1マシンを新幹線と並走させるプロジェクトの動画がネットで注目を集めている。
これまで、F1マシンを使って「タクシーとバトル」「マイアミからニューヨークまで爆走」「タイヤにチェーンを装着し氷上レース」といったチャレンジ企画に挑んできた同チーム。「BAKUSOU」と名付けられた今回のプロジェクトは、F1マシンを日本の公道で走らせ、西九州新幹線と東海道新幹線と並走させるというもの。マシンは、ハイブリッドシステムを搭載し、2021年にマックス・フェルスタッペンを世界の頂点へと導いた「RB16B」が初めて投入された。
静岡県富士市と長崎県大村市で行われた撮影は、走行区間となる約2キロものストレートとそこにつながる道を完全封鎖し、地元自治体や警察、さらに地域住民、ボランティアなど総勢100人以上の協力を得て敢行された。
現場には、数日前に「2022年 F1最終戦」を終えたばかりのレッドブル・レーシングとホンダレーシングのメンバーが集結。大量かつ実践レベルで使用される大型機材や精密機材一式が揃えられた。サーキットとは異なる路面状態の撮影現場の道路に合わせ、車高は0.1ミリレベルの調整が行われた。F1マシンは制限区域内で「エンジン始動・発進・加速・減速・停止」の一連を行わなければならないうえ、「加速」の部分が新幹線の通過時と同じタイミングである必要があった。しかも、新幹線は一瞬で駆けぬけてしまうとあって、タイミングを合わせることがかなり大変だったという。
30日夜にツイッターで公開されたのは、富士市内の新幹線の側道を、RB16Bと東海道新幹線が並んで走る14秒の短い動画。のどかな田園風景の中、F1マシンが爆音を響かせ、新幹線と並走する映像に、多くのツイ民が驚愕。コメント欄には「夢のコラボ!しかも公道で!えぐすぎる!」「やっぱ、はええな!どっちも」「途中から新幹線と変わらんスピードだ」「鉄ヲタ&モースポヲタの僕からしたら最高の映像」といった反響が殺到した。なかには「実写?!」「え??マジで?!合成じゃなくて?」との書き込みもあった。
撮影現場の近隣住民と見られるユーザーからは、「なんか見たことある風景だと思ったらもしかして地元?」「月曜日から金曜日まで毎日通っている道なのに気づかなかった…死ぬほど残念」といった声も寄せられていた。
レッドブルの公式HPには、長崎で撮影された西九州新幹線と並走した際の画像も掲載されている。