昭和54年に鹿児島県大崎町で男性の遺体が見つかった「大崎事件」で、殺人罪などで服役した原口アヤ子さん(95)の第4次再審請求即時抗告審は31日、検察側が弁護団の主張に反論する意見書を福岡高裁宮崎支部に提出した。福岡高検と弁護団が明らかにした。審理は終結するとみられ、高裁支部が今後、再審開始の可否を判断する。
第4次再審請求は、鹿児島地裁が昨年6月に再審開始を認めない決定をし、原口さん側が即時抗告していた。
弁護団は第4次請求審で、救急救命医の医学鑑定を基に絞殺ではなく事故死だと主張。即時抗告審では、鑑定に関する補充意見書などを追加提出していた。裁判所、検察側との協議は昨年12月1日で終えていた。
弁護団は意見書提出を受け、2月5日に宮崎市内で記者会見する。