女優、福原遥が主演を務めるNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(総合など)第18週「親子の心」の第84話が2月1日、放送される。
大阪府東大阪市と長崎県の五島列島などを舞台に、主人公の岩倉舞(福原)がさまざまな人たちと交流を重ねながら、空を飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生の物語。
父、浩太(高橋克典)の急死を受け、舞は、パイロットになるという夢を諦め、実家のネジ工場、IWAKURAの社員として母、めぐみ(永作博美)を支えていくことを決意した。新社長に就任しためぐみから会社の営業を任された舞は、まず父譲りの粘り強さで大口の新規受注を獲得。期待にこたえ、従業員たちを驚かせた。会社の業績が少しずつ回復するなか、めぐみはさらなる資金調達のため、舞の兄で投資家の悠人(横山裕)にIWAKURAの買収を提案。悠人は、工場の将来性と高い技術を見込んでこの話を受け入れ、会社は借金を完済させた。
舞が入社してから4年が経った2013年の夏、営業部のエースに成長した舞は「飛行機にIWAKURAのネジを載せる」という浩太の夢をかなえるため、めぐみを誘って航空機産業参入支援セミナーに参加。そこで国内大手メーカー、菱崎重工の重役、荒金正人(鶴見辰吾)と知り合い、後日、荒金から、航空機の新型エンジン用のボルトを試作してみないかと頼まれた。荒金は、航空機産業には新たな力が必要だと切り出し、中小企業がその力となりうるのかに興味があると強調。舞の「IWAKURAには優れた技術がある」という言葉に触れ、「それを証明していただきたい」と力を込めた。前例のない大型プロジェクトにIWAKURAの従業員たちは難色を示すが、舞の熱意に押され、めぐみはこの仕事に挑戦することを決めた。
航空機のエンジンに使うネジはニッケル基合金という素材を加工することが必要で、試作に参加したベテラン工員の笠巻久之(古舘寛治)は、同じ東大阪にある長井金属に協力を求めることを提案。東大阪の工場と力を合わせながら、ついに試作品を完成させた。