「ハンカチ世代」からメンバー交代 平均年齢26.5歳「侍ジャパン」若返りの波

産経ニュース
大谷翔平ら野球日本代表「侍ジャパン」のメンバーを発表する栗山英樹監督。大会開幕時の平均年齢は26・5歳とフレッシュなメンバー構成となった=26日、東京都内(佐藤徳昭撮影)
大谷翔平ら野球日本代表「侍ジャパン」のメンバーを発表する栗山英樹監督。大会開幕時の平均年齢は26・5歳とフレッシュなメンバー構成となった=26日、東京都内(佐藤徳昭撮影)

3月に開催される野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表30選手が決まった。米大リーグから「投打二刀流」の大谷翔平(エンゼルス)、国内からは「令和の三冠王」の村上宗隆内野手(ヤクルト)らの名前が並び、まさにドリームチームといえる。一方で、これまで「侍ジャパン」を引っ張ってきた、あの最強世代からの選出はなく、世代交代の波を感じさせた。

「令和の怪物」佐々木朗ら

2月で23歳になる村上、同学年の大勢(たいせい)(巨人)のほか、1学年下で22歳の戸郷翔征(巨人)、21歳の佐々木朗希(ろうき)(ロッテ)宮城大弥(ひろや)(オリックス)、20歳の高橋宏斗(中日)の各投手らフレッシュな選手が選ばれた。日本の大会初戦を基準にした代表の平均年齢は26・5歳。過去のWBCでは最も若く、27・4歳だった2021年の東京五輪よりも1歳近く若返っている。

東京五輪の金メダル獲得に貢献したのが、1988年度生まれの精鋭だ。2006年夏の甲子園大会で優勝した早実(東京)のエース斎藤佑樹(元日本ハム)と同学年の「ハンカチ世代」だ。田中将大(楽天)大野雄大(中日)両投手、坂本勇人内野手(巨人)柳田悠岐外野手(ソフトバンク)がメンバー入り。経験豊富なリーダーとしてチームを引っ張り、坂本は遊撃手のベストナインに選ばれた。今回はペナントレースに向けての調整を優先させるため、坂本、柳田が代表入りを辞退。そうした事情もあり、この世代からは誰も選ばれなかった。

黄金世代が躍動

過去の国際大会は、何年かごとに現れる黄金世代の活躍の歴史でもあった。06年に行われた第1回WBCでは、投手13人のうち実に5人が1980年度生まれの「松坂世代」だった。98年に甲子園春夏連覇を成し遂げた横浜(神奈川)のエース松坂大輔(元西武など)のライバルたちだ。

松坂(西武)のほか、久保田智之、藤川球児(いずれも阪神)和田毅、杉内俊哉(いずれもソフトバンク)の4投手が代表入り。松坂は3勝を挙げて日本の世界一に貢献し、最優秀選手(MVP)にも選ばれた。

09年の第2回大会でも松坂(レッドソックス)、藤川、杉内がジャパンのユニホームに袖を通した。日本は連覇。松坂は2大会連続のMVPに選ばれた。

しかし、この世代も13年の第3回大会に出たのは杉内(当時巨人)のみ。この大会には沢村拓一(ひろかず)(巨人)、田中、前田健太(当時広島=ツインズ)の3投手と坂本が代表入り。ハンカチ世代が世代交代の主役になった。

日系メジャーリーガーも

ハンカチ世代が高校3年のとき、高校日本代表として米国遠征した際、一部の選手がホームステイしたのが今回、日系選手として初めてWBC日本代表に選ばれたラーズ・ヌートバー外野手(カージナルス)の実家。ヌートバーは斎藤と記念撮影をするなどチームと触れ合ったという。ハンカチ世代が不在となった大会に、彼らと関わりのある日系選手が侍ジャパン入りするのも何かの縁か。

日本代表の主砲として期待がかかる村上。世界最高峰の舞台で自慢の長打力を見せつけたい=昨年11月、東京D(佐藤徳昭撮影)

今大会代表の最大勢力は1992年度生まれ。甲斐拓也(ソフトバンク)大城卓三(たくみ)(巨人)両捕手、山田哲人(ヤクルト)源田壮亮(そうすけ)(西武)両内野手の4人だ。大城を除く3人は東京五輪に続く代表入り。経験を生かし、世界一に向けてリーダーシップを発揮してほしい。

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