ゼンショーホールディングスが運営する回転ずしチェーン「はま寿司」の店舗で、一部の利用客が品物の寿司に無断でわさびをのせる動画が会員制交流サイト(SNS)で拡散した問題で、はま寿司は27日、産経新聞の取材に、店舗のある所轄の警察署に被害届を提出したことを明らかにした。
SNSで拡散しているのは「他人握りわさび乗せ」というタイトルの動画。はま寿司の店舗内でレーンで運ばれている寿司に対し、利用客がスプーンのような道具を使ってわさびを無断でのせている様子が約5秒間映し出されていた。この動画は1月中旬からツイッターなどで拡散。利用客の不適切な行為に対し、SNSのユーザーから批判の声が上がっていた。
はま寿司によると、警察に被害届を提出したのは25日。被害届を提出した所轄警察署の場所については「具体的な地域については差し控えさせていただきたい」としている。わさびを無断で乗せた利用客に対し、損害賠償など民事訴訟の意向があるかどうかについては「未定」とし、「まずは警察の捜査へ全面協力してまいります」としている。
また、はま寿司の店舗では今回の動画以外にも、ほかの利用客が注文した品物について、一部の利用客がレーンに箸を伸ばして無断で食べる動画がSNSで拡散。同社によると、この不適切な行為についても警察当局に対応を相談しているという。ただ、「店舗などが特定できていないため、被害申告には至っていないのが現状」としている。(浅野英介)