広島県発注の国道工事委託を巡る予定価格漏洩(ろうえい)事件で、広島県警は26日、官製談合防止法違反(入札妨害)と公競売入札妨害の疑いで、逮捕した県土木建築局建設産業課の主査、曽根田英一容疑者(49)の勤務先を家宅捜索した。
午後6時半ごろ、県警の捜査員約20人が段ボール箱を手に県庁に入った。曽根田容疑者が以前勤務した県の東部建設事務所三原支所も捜索した。
曽根田容疑者の逮捕容疑は昨年5月、国道184号などの修繕業務委託を巡り、同県尾道市の土木会社の取締役に携帯電話のメッセージで予定価格を漏洩。同社に落札させて入札の公正を妨害したとしている。
県警は25日、公競売入札妨害の疑いで、土木会社の代表取締役、今井一登容疑者(50)、妻の取締役、浩美容疑者(58)も逮捕した。2人は、曽根田容疑者が三原支所での勤務を始めた平成24年ごろからの知り合いだという。