東京都狛江市の住宅で大塩衣与(きぬよ)さん(90)が遺体で見つかった強盗殺人事件で、大塩さんの家族が高級時計やダイヤモンドの指輪がなくなっていると説明していることが分かった。全国で相次ぐ強盗事件では「ルフィ」と名乗る人物が通信アプリを使い、「闇バイト」で集めた実行犯に指示を送る構図も明らかになってきた。
捜査関係者によると、大塩さん宅は地上2階、地下1階で、全ての階に4種類の足跡が残されていた。複数の部屋で棚の引き出しが荒らされ、中身が床に散乱していた。
普段から玄関を施錠していたというが、事件発覚時、鍵は開いていた。窓ガラスは割られておらず、警視庁調布署捜査本部は、大塩さんがインターホンなどに対応して鍵を開けたところを襲われたとみている。
狛江市の事件のほか、昨年12月に起きた東京都中野区の強盗傷害事件や昨年10月の稲城市の強盗事件、昨年11月の山口県岩国市の強盗未遂事件、昨年12月の広島市西区の強盗殺人未遂事件では、ルフィの関与が確認されている。