令和3年衆院選の「1票の格差」訴訟で最高裁が合憲との判断を示したのを受け、衆院議員の欠員に伴う統一補欠選挙は千葉5区、和歌山1区、山口4区で4月23日に投開票されることが確定した。体調面で不安を抱える岸信夫前防衛相が2月上旬にも辞職する意向を示しており、山口2区も加わる公算。補選実施までに衆院解散・総選挙がなければ、4年7月の参院選以降初の国政選挙となる。勝敗は岸田文雄首相の今後の政権運営を左右しそうだ。
防衛費増額に伴う増税方針や物価高・少子化対策、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党との関係、政治とカネなどが問われる。衆院選挙区「10増10減」を反映した改正公選法が昨年末に施行され、4選挙区の区割りは変更されるが、4月の補選は旧区割りで実施される。