米CNNテレビは24日、米欧がウクライナに対し、激しい戦闘で膠着状態が続く東部ドネツク州の要衝バフムトから南部に重点を移すよう戦術変更を促していると報じた。バフムトで大量の弾薬を消耗し続けるよりも、米欧が戦車や戦闘装甲車両を投入して南部で攻勢に出た方が効果的だと分析しているという。
CNNによると、バフムトではウクライナ軍とロシア軍が数百メートルの進展を巡って攻防を繰り返しており、数千発の弾薬を毎日消費している。欧米の当局者はバフムトに軍事的重要性はなく、ロシアによる大規模攻撃が予想される春を前に、ウクライナ軍が南部を重視した方が得策だとみている。
米国のシャーマン国務副長官やカール国防次官らも最近キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会談し、こうした考えを伝えた。(共同)