関西テレビ放送とサンケイビルは25日、大阪市中心部にデータセンター(DC)を建設すると発表した。完成後は、関西電力子会社のオプテージが運営を担う。令和7年の大阪・関西万博などを機に、大阪でデジタルサービスを提供する企業が増大すると見込まれるなか、企業のオフィスに近接した都心部でのDC需要が伸びると判断した。
新たなDC「オプテージ曽根崎データセンター」は地上14階建てで、JR大阪駅から徒歩圏内の大阪市北区に建設される。敷地には、関西テレビが所有する土地を使う。今年11月に着工し、令和8年1月の運用開始を目指す。
関西のDC市場をめぐってはこれまで、大阪府内の郊外を中心に大規模施設建設が進められてきた。ただ、万博の開催やJR大阪駅北側の再開発地域「うめきた2期」の整備などが進むことで、都心部でデジタルサービスを手掛ける企業の増大が予想され、それらの企業が迅速に情報にアクセスできる都市型DCの需要増が見込まれている。
オプテージ曽根崎データセンターは、そのような需要に加え、郊外の大規模DCにアクセスするための中継点としても活用される。